パキシルの副作用を徹底解剖!
~太る?吐き気?眠気?はあるのか?~
前の記事ではパキシルの特徴、真相などを
紹介しましたね!
↓
パキシルの特徴・効果・真実(SSRI)
この記事を書いてから、
「パキシルは太りますか?」「副作用は怖いですか?」
などの副作用の質問が多く来るようになりました。
●パキシルは副作用が少ない薬なのか?
パキシルは、日本で2000年から
「副作用が少ない」という宣伝文句で
グラクソから発売売られた最初のSSRIです。
しかし、実際現場では患者さんから
「吐き気」の訴えが頻繁に生じる薬でした。
とはいっても、パキシルが体に慣れてくると
「吐き気の副作用」は治まると言われていて、
最初の1ヶ月ほどは我慢して服用する場合が多い。
しかし、症状が治まらなければ中止した方がいいので
その時は主治医かかかりつけの薬剤師に相談してください。
しかし、昔からある「3環系抗うつ剤」に比べたら
副作用が少ないのは事実です。
※3環形抗うつ薬については別の記事で紹介します。
(アモキサン、ノリトレン、トフラニール等)
パキシルの副作用の中で頻度が高いものは
眠気(23.6%)吐き気(18.8%)です。
しかし、現場での実感としては
嘔気に関してはデプロメールよりもかなり少ないし、
下痢などもジェイゾロフトよりは少ない印象があります。
一言で言うと、効果は強く副作用は割りと少ないけど、
依存性が問題といったイメージの薬ですね。
(依存性の問題については次回解説します)
●吐き気の副作用が軽減されたパキシルCR錠
2012年6月発売になったパキシルCR錠では
徐放化(ゆっくり溶ける錠剤)にする事で
服用の初期にみられる悪心嘔吐が減るとの報告があります。
私が担当した患者さんの中で、「吐気の副作用」により
パキシルの服用を中止せざる得なかった方も数人いたので
胃腸障害の副作用が気になる場合にはオススメです♪
海外のデータで、パキシルCR錠に変更したら
副作用での中止は6%下がったとのデータがあります。
しかし、このパキシルCR錠錠の欠点は
錠剤を出しにくいこと…
ヒート(錠剤のシート)がめっちゃ固い(笑)
錠剤を出すときに指が痛いです( ´д`ll)
●「パキシルの副作用で体る?」という質問に対して…
一言で結論を言ってしまうと、
「個人個人によって違う」ということです。
太っていく人もいたら、逆に痩せる人もいる。
この両方のパターンがあり、
それぞれ理にかなっているからです。
まず、『痩せるパターン』から説明します。
体重増加の副作用は添付文書にも載っていますが
その割合は「0.2%」とかなり少ないです。
パキシルの服用で吐き気が起きたり、食欲不振が出るので、
このようなセロトニンを増やす薬物は
食欲を減少させ体重を減らす可能性があるでしょう。
日本では認可されていない「プロザック」というSSRIは、
『過食症治療薬』として海外でよく使われています。
(薬の副作用の”吐き気”で痩せるってことですw)
このSSRIの「過食症改善効果」を利用して
怪しい通販サイトでプロザックの個人輸入をしたり、
痩せるサプリにプロザックを混入させている例があります。
痩せサプリの個人輸入を検討されている方は、
悪いことは言いません。やめましょう(笑)
ちなみに、私の友人の女の子は、
通販で購入したプロザック入のやせ薬を飲んで
救急車で運ばれました^^;
しかし、「よかった!痩せるんだ」と思ったら早とちりです。
このSSRIにはユニークな傾向があり、
プロザックやパキシルで過食症が改善した場合、
ある日、急に反動がきて過食発作が出ることがあるのです。
だから、パキシルなどのSSRIは過食にも拒食にも
どちらにも陥りやすい薬といえるでしょう。
●パキシルで体重増加が生じる理由(作用機序)
パキシルのみに関わらず、
抗うつ薬(SSRI)全般に体重増加は
起こりうる可能性があります。
この体重増加の副作用の原因は2つです。
①、抗ヒスタミン作用
②、グレリン(食欲増進系ホルモン)の増加
難しい用語を用いて説明したくないので
簡単にだけ説明します。
①の抗ヒスタミン作用は
花粉症などの薬全般にあります。
だから、花粉症などのアレルギーを抑える薬は
このヒスタミンを抑える働きがあるから太りやすいのです。
パキシルはこの抗ヒスタミン作用は弱いですが、
若干は肥満の原因に関与している可能性があります。
②のグレリンというホルモンは
食事の摂食量の増加させ、体脂肪の利用を抑制して
体重増加を引き起こすことが分かっています。
一般の人が書いたサイトに
「抗うつ薬を飲んで太った」という記載が目立ちますが
これは、だいたいグレリンが関与しています。
抗うつ剤を飲むことで、
「食べる量は変わっていないのに体重が増加してしまう…」
という状態になるのは、このせいなのです。
●その他のパキシルの副作用
添付文書中に記載のある主な副作用
嘔気、傾眠、口渇、めまい、便秘、頭痛、食欲不振
重大な副作用(発生頻度は1%未満または不詳)
セロトニン症候群(錯乱・発熱・発汗・震え・痙攣)
悪性症候群(体の強い硬直・震え・もうろう・発汗・高熱)
錯乱、幻覚、譫妄、痙攣
肝機能障害(黄疸)
投薬中止時(特に突然の中断時)
めまい、知覚障害、睡眠障害、不安、嘔気、震え、発汗等
●その他注意点
基本、アルコールと一緒に飲むことはNGです。
パキシル本来の作用が増強されるので、副作用も起こりやすくなります。
眠気も多いので、夕食後に服用した後運転は注意すること
妊娠中の女性や、服用中に妊娠が判明した女性は医師に伝えること
以上がパキシルの副作用の説明です。
その他、気になることがあればお気軽にご質問ください。
ちなみに、次の記事では「依存性」について書きますので
パキシルの依存性、減薬・退薬について知りたい人は
次回の更新までしばらくお待ちください♪
それでは、長文を最後までお読みいただき、
ありがとうございます。
あでぃおす(o゚c_,゚o )
****************************************
■『無料プレゼント』(先着50名限定)■
●あなたの「苦しい現状」を改善する方法
●痩せ体質になる簡単な極意
(過去に各1万円で販売していたレポートです)
【期間限定の無料プレゼント】ですので
下記からご登録をどうぞ!
↓
【完全無料】薬を使わずにうつ・不安を解消するメール講座