パキシルの『減薬・断薬』について④
 ~パキシルの服用をやめたい~

これまで、SSRIのパキシルについて
副作用、減薬、注意点を書いてきました。

パキシルCR


こういう記事をご覧になる人はきっと

「精神薬」に何らかの不安恐怖憤り
感じている方でしょう。

何の疑問も持たずに、
医師の処方した薬をいい子に飲む人は
こういうサイトには着きませんので(笑)

そんなあなたは、この「答え」が
知りたいのではないですか?

「パキシルを飲み続けてもいいのか?」
「パキシルの服用をやめたいのだけど…」
「パキシルはいつやめたらいいの?」

こんな問いを持っているから、
ネットで検索しているのではないですよね?

パキシルの連載はこの記事で一旦終わりますが
最後にこの質問に対する私の見解を述べます。

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★目次★
①パキシルを飲みたくない高校3年生
②パキシルを飲んでおかしくなる人たち
③パキシルを服用するかどうかの基準
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上記の3つの項目に分けて解説していきます。

 

①パキシルを飲みたくない高校3年生

これから、高校3年生の女の子の
受験前に起きたストーリーを紹介します。

本人になったつもりで
続きを読み進めてみてください。

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パキシル服用をやめたい。
もう辛いです…
私はパニック障害を治療中で
パキシルを服用して一年になります。
初めは10mgから服用し始めたのですが、
症状が悪化してしまったので
薬が20mgに増えました。
増やした後、
私は一日中眠るようになってしまいました。
めまい、ふらつきや吐き気にも悩まされました。
起きた後も眠気がして力が湧いてきませんでした。
高3の大事な時期にこんな状態になってしまい、
辛くて仕方がありませんでした。
勉強は怠らずにやっていましたが、
他の受験生と比べたら勉強量や時間は少なかったです。
その後、主治医に相談し減薬が始まりました。
しかし、減薬中は二週間近く酷い離脱症状に悩まされ、
泣きながら日々を過ごしていました。
勉強は出来る時にやっていましたが、
座っていられない状態だったので、
受験の直前にしては勉強量や時間は足りませんでした。
パキシルを飲んでから、
だるさ、吐き気、倦怠感、めまい、
ふらつきに悩まされて限界を感じています。
パキシルを服用する前は集中力があり、
てきぱきとしていましたが、
服用してから頭が鉛のように重くなりました。
周りが大学合格し、
進学しているのを見ると胸が痛いです。
服用をやめて別の薬に変えたいですが、
断薬の際に表れる症状が恐いです。
最初から服用を断っていれば
良かったのにと後悔しています。
人生やり直したいです…
 パキシル
パキシルの副作用で酷く悩まされた方は
その後別の薬に変えましたか?
また変えたことで良かった点がありましたら教えて下さい。
よろしくお願い致します。
引用元:http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1259030027

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これは、yahoo知恵袋の実際の質問なので
架空のお話ではありません。

入学式の直前、受験に失敗した女子高生が
パキシルを服用してもうろう状態になり、
かつ依存性で受験に失敗したストーリーです。

知恵袋に「2011年3月31日」にアップされたもので
彼女が目指していた大学の入学式の直前であることから
人生が壊れた絶望感・後悔が伝わってきますね。

私はこれを読んで、
いたたまれない感情になりました…

 

②パキシルを飲んでおかしくなる人たち

先ほどのお話は「2011年」の知恵袋の投稿なので
今から約4年前のお話です。

今では、パキシルは18歳未満の未成年
自殺のリスクが増加する旨の「警告」が出ています。
高校生に使われることは、ほぼないでしょう。

しかし、少し前までは高校生にも
当たり前に投与されていた事実があり、

上記のストーリーのように
「パキシルをやめたい」という悩みを抱えた子が
多くいたのは紛れも無い事実なのです。

関連した質問を見てみると、同様の質問・悩みが
次から次へと出てきました。

私が昔、精神病院で感じたことは
間違っていなかったと再認識しました。
     ↓
私が「薬を使わない薬剤師」になった理由

実際、医療現場にいてよく感じることは
パキシルを服用している患者さんは
どうも服用する前と様子が変わることが多いです。

イメージとしては
思考回路がやや動かなくなっているような状態…
それを、本人さんも自覚していることが多い。

副作用への不安もさることながら
こんな薬にずっと頼っていることに不安を覚える人も
かなり多いようです。

「こんな依存性や、離脱症状が出たりする薬を
 ずっと服用していても大丈夫なのですか?」

こんな気持を持ちながら服用しているから
私の元に多くの相談が寄せられるのでしょう。

パキシルを服用してる人が感じているように
何か危険なことが脳内で起きている感じがするのは
あながち間違いではないと私は感じます。

私の投薬している患者さんで
パキシルを含めた数種類の精神薬を飲んでいますが
一日中眠っているような状態になっています。

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最初見た時よりも、
明らかに様子がおかしくなっているのです。

………

…まだまだ思うことはありますが、
私は今現在パキシルを服用中の方に
『不安・怖れ』を与えたくありません。

恐怖を掻き立てるようなことになるので
これ以上は、ここでは書かないでおきます。

 

ただ、一見症状がよくなったように見えたとしても、
それはあなたの脳の神経を人工的に

薬で調整されているにすぎないということ。

薬を飲んでも、根本的な原因となっている
あなた自身の「本当の問題」からは
むしろ遠ざかっていること…

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これらを自覚しておいてください。

 

③パキシルを服用するかどうかの基準

私は「向精神薬」を「通りゃんせ」と
例えることがよくあります。

あの「行きは良い良い帰りは怖い」
の通りゃんせです。

パキシルの服用を始めるのは簡単。
しかし、止めるのは極度に難しい…

まさに「通りゃんせ」です。
離脱症状より怖いものはなかなかない…^^;

私の「パキシル」に対するイメージはこうです。

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しんどい思いをしている人に光を与え
気分を変える「救世主」であると同時に

多くの人を依存性で苦しめて
人間らしさを喪失させる一面を持ち
絶望を与える「毒」でもある…

そんな薬だと思っています。
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この光と闇の部分を認識して、
メリットとデメリットを比較検討して
服用のことは考えなければなりません。

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もつべき基準としては、
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●重度のうつ病
 本当に重症で、自殺願望が強くて
 自分ではもはやコントロールできない状態…

 であれば、「精神科の受診」を勧めます。
 薬物の服用は必須です(止むを得えません)。
 自殺するよりは、薬でまずは精神を落ち着ける方が
 100倍ましです。

●中等度のうつ病
 まだ社会復帰は困難な状態。
 対人恐怖もあるが、自殺のリスクは低い

 こんな状態であれば、精神科の通院は微妙ですが
 薬物療法の必要はほぼないでしょう。
 重症化するようなら、要検討というところです。
 重症化させない対策をとることが鍵です。

●軽度のうつ病
 仕事はなんとか行けるけれど
 休みがちになり退職せざる得ない状態。
 やる気がおこらず、気分が落ち込んでいる。
 活動的になれず、ストレスを感じている…

 上記のように軽度であれば
 まず、薬物療法は必要ではありません。

 日本のうつ病治療のガイドラインでも
 軽度のうつ病には薬物療法はNGとされています。

 一人になり、休養し、自分を見つめること
 大切になってきます。
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上記は私的な意見も含まれているので
絶対ではないです。

私は「医師」ではないので
あくまでセカンドオピニオンの1つと
捉えてください。

パキシルのみならず、
症状に応じた薬物療法の可否に言及しましたが
参考になれば幸いです。

私はあなたを減薬させる薬剤師です。

しかし「薬」を極度に否定し
陰謀論を鵜呑みにする変な信者ではありません。
実体験と科学的根拠からの見解です。

ここでの情報を信じるかは
あなたが決めてください♪

というか、
あなた以外、あなたを守れませんので。

次回からは
ジェイゾロフト、レクサプロなども
言及していこうと思います。

それでは、あでぃおす(o゚c_,゚o )



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