課題の分離(アドラー心理学)
~他人は変えられない~
あなたは、他人を変えたいと感じていますか?
「あいつがもっと○○だったら…」と思っていますか?
「あの人のここを何とかしたい」と思いませんか?
私には、よくある一定のパターンの質問が来ます。
それは…
「主人が病気でもないのに、薬にばかり頼っている…
あれは鬱ではないと思う。止めさせたいんです」
「身内のものが、薬漬けになって何度も自殺行為をしている
なんとかしようとしているのに、誰も理解してくれない」
こういった”他人のこと”を相談してくる質問です。
この記事では、
こういった疑問を抱く方に『解決策』を提示します。
ただし、この解決策は本当に苦痛を伴います。
受け入れられる人は少ないでしょうし
あなたは、私に反感を抱くかもしれない…
しかし、あなたが心の奥底ではわかっているけど、
エゴや固定観念が邪魔して理解できてなかったことが
この記事を読み終わる頃にはきっと気づけます。
難しいことを言うつもりはありません。
答えはいたって、シンプルです。
【相手を変えようとしてはならない】
ただ、これだけです。
シンプルだけど、受け入れることは容易くない…
その理由は、あなたが他人を操作しようとする人だからです。
(もちろん私自身もその一員です笑)
「変えることができない」といった表現の方が
正確かもしれません。
もしもあなたが誰かから
「今のあなたが気に入らないから、変わってほしい」
と言われたらどう感じますか?
・人格否定されている…
・存在否定されている…
・自分自身を否定されている…
そう感じる方も多いのではないのでしょうか?
それなのに、
相手のために「それなら変わりたい」と思います?
もし相手の意向を読んで変わっても、
次にまた「変わってほしい」と言われ続けたらどう感じますか?
よく、考えてみてください。
自分の性格すら、変えることは本当に困難なのに、
他人を変えることはほぼ不可能に近いということが
あらためて理解できると思います。
私にこういった質問をくださる方は、
相手を変えようとして、自分が苦しんでいます。
だから、私は
【相手を変えようとしてはならない】と答えます。
”変わらないもの”を必死に変えようとして、
自分が勝手に苦しんでいるのです…
決して、私がペシミスト(悲観主義)で
「相手や環境なんか、変えようとしてもダメなんだ…」
と嘆いて諦めているのではありません。
「自分がコントロールできないものを
コントロールしようとすると、苦しくなりますよ?」
という至極当たり前のことを言っているのです。
「私は相手を変えようとなんかしてない!」
という人の中には、
態度など非言語の部分でそれを伝えていることがあります。
たとえば、
「気に入らない」と無視したり、嫌な態度を取る…
これは、
「あなたの行動・言動は私の気に入るものない」
「あなたは私の気に入る人ではない」
というように相手にハッキリ伝わります。
そんな風に相手に伝えて、関係を余計にこじらせることが
本当にあなたが望んでいることでしょうか?
もし、そんなストレスに苛まれている人は
ぜひ、この考え方を取り入れてください。
→「課題の分離」という考え方です。
いろんなアプローチ方法、考え方があるし、
全てのケースに万能に当てはまるものではありませんが
日常の職場の上下関係・家庭の子育てなど
変わってほしい相手と接するときに、
リーサルウェポンとなる「考え方・アプローチ」です。
この考えは、「相手の課題に踏み込まないこと」、
そして「相手を自分の思い通りにすること」を否定します。
つまり、
相手を「支配」「操作」することを明確に否定します。
あなたに相手をコントロールしたり支配する権限はありません。
『自分が変わるかどうか?』は誰の問題でしょうか?
『相手が変わるかどうか?』は誰の問題ですか?
自分が変わるかどうかは自分の問題、
相手が変わるかどうかは相手の問題ですよね?
自分が自分で変わりたいと思い、変わることは可能です。
その結果として、相手が変わることが起こるかもしれません。
自分のコントロールできない相手を支配しようとして苦しむより
自分のコントロールできる「自分の考え方」にアプローチした方が
より賢くはないでしょうか?
と言いたいのです。
「課題の分離」の概論だけだと分かりにくいので、
例を挙げて説明します。
例えば、あなたの恋人がイライラしているとします。
この感情は、誰の課題でしょうか?
「課題の分離」の考え方でいうと、この感情は恋人の課題です。
つまり、あなたの課題ではないのです。
恋人が抱く感情は、本人が解決すべき課題であって、
あなたには解決できません。
恋人の感情を解決できるのは、恋人本人だけなのです。
それなのに、
「どうして怒ってるの?」
「私が何か悪いことをした?」
「なんなのよ!そんな態度ばかりとって!」
というように、感情をぶらされてしまうのはこちらの課題です。
自分の状態は、自分でコントロールしなければいけません。
自分にできることは、自分の機嫌を取ることです。
相手の態度・感情に依存するのを止めていくということです。
このように、相手と境界線を引き、
あなたの課題と他人の課題を分離することが
「課題の分離」です。
しかし、
課題を分離してあなた自身の課題だけを解決するとなると、
なんだか「自分勝手な寂しい発想」と感じませんか?
だから、相手との課題を分離した後は、
あなたと相手にとっての”最善の解決策”を見出す過程が必要です。
そして、共に協力して、
その解決策に向けて取組むという姿勢が必要になります。
そこに向かう大前提として”課題の分離”が出来ていないと、
あなたと相手の間に感情的な問題が立ちはだかり、
本来解決すべき課題が見えないことが多くなります。
『感情』に、思考は勝てません。
実際、相手がイライラしていることに、
こちらが感情的な怒り・イライラを生じさせてしまうと、
お互いにとってのいい方向に物事が進むのは困難です。
相手に「感情的に依存する」のをやめましょう。
過去の私は、
「俺がイライラしているのは、お前のせいだ!」
みたいな考え方をしていました。
しかし、こんな幼稚で、依存的な思考をしていたせいで
自分が自分を苦しめていたことに気づいて
いろんな人間関係を改善することが出来ました。
しかし、依存度が強ければ強いほど
これを実践で行うことは本当に難しいです。
だから、完璧を目指さないでください。
課題の分離を完全に行えるのは仙人くらいです(笑)
正直、心に余裕がないと出来ないときが多いし、
あなたの抱える問題は、こういう風に考え方を変えるだけでは
解決しないくらい大きいものになっているかもしれません。
だから、できなくてもいい。
取り入れることができる範囲で試してみればいい。
今までと同じこと・同じ思考を繰り返して依存に甘んじるのではなく、
少しずつでも成長していきましょうという提案をしているのです。
不平・不満を抱えていて、他人が問題だと考えている人は
この記事を自分の内面を見つめる機会にしてください。
問題は、あなたの外側にあるのではない。
あなたの”その考え方”が問題なのです。
ただし、”相手の行動”がどうしても容認できないときは
I メッセージでリクエストしてもいいと思います。
「私はそれは、どうしても受け入れることはできない」
「そういう行動をとられたら、私は悲しい」など…
上記のように想いを伝えるのは、
「操作」「支配」には当てはまりません。
ココらへんの兼ね合いが難しいですが…(笑)
長くなったのでここら辺で終わります。
長文を最後までお読みいただき、
ありがとうございます(´ω`)
それでは、あでぃおす(o゚c_,゚o )
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『相手を変えようとしてはならない』凄く勉強になりました。
感情的に言葉責めしても、良い結果になる事は無いですもんね。
心にゆとりを持って、仙人に近づきたいです(笑)
正明さん
共に、仙人に近づきましょう(笑)